韓国で15日、肥満治療注射薬「ウゴービ(Wegovy)」(成分名:セマグルチド)が発売された。美容や健康に関心の高い一般市民から注目を集め、購入希望者が相次いでいる。
取材に対し、肥満に悩む20代のヘアデザイナーや健康管理に取り組む40代の会社員が期待感を示した。ソウル・江南(カンナム)にあるクリニックでは予約が殺到し、1本あたり80万~110万ウォン(約8万8000~12万1000円)で予約を受け付けていた。
ウゴービは高度肥満患者向けに開発された医薬品で、医師の処方が必要だ。処方対象はBMI30以上の肥満患者、またはBMI27以上30未満で高血圧などの併発疾患を持つ者に限定されている。ただし、医師の判断によりBMIが基準以下でも処方されることがある。
発売初日、誤解も生じた。処方が可能と勘違いした一部の患者が予約なしにクリニックへ問い合わせ、混乱が発生した。問い合わせた15カ所の病院ではいずれも当日処方は受け付けておらず、予約制で後日対応となる。
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