MONEYTODAYが取材した20代は、統一について次のように答えた。
「統一をすると、我々が損をしなければならないでしょう。だって、我々の方が豊かに暮らしているから」(キム・ミンジェさん、23歳、仮名)
「子どもを産まないかもしれないのに、未来世代のために損失を受け入れてまで、統一したくはないですね」(イ・ダジョンさん、20歳、仮名)
「一つの民族という考えもどんどん薄れてきます」(ユ・デハンさん、27歳、仮名)
「一緒になると、社会的な対立が深刻になるんじゃないですか。住民意識も大きく違うでしょうし」(ホン・ジンスさん、28歳、仮名)
「離散家族の問題が唯一共感できる理由でした。でも、今ではその方々も多くが亡くなられていると聞いています」(ユン・イルジョンさん、27歳、仮名)
「統一は現実的には不可能な話だと思います」(キム・サンヒョンさん、27歳、仮名)
共通点は、統一に対して否定的であるということだ。
◇予想される経済・社会的問題が大きすぎる
キム・ミンジェさんは「北韓(北朝鮮)は非常に貧しく、困難な状況だと聞いています。結局、統一プロセスにおける経済的負担は我々の肩にかかるでしょう。顔も知らないうえ、我々に害を与えたこともある人々に、我々の税金が使われるのは嫌だ」と述べた。
イ・ダジョンさんは「みんな北側に住みたいとは思わないでしょう。北韓住民が南にくると思う。仕事の問題も心配です。今でも就職難なのに、人が増えればさらに仕事を見つけるのが難しくなるでしょう。統一が未来世代に利益があるとしても、私はやりたくない。子どもがいる人はどう思うかわかりませんが、子どものいない私には遠い話です」と語った。
ユ・デハンさんは「統一プロセスだけでなく、その後も韓国が大きな財政を投入しなければならないでしょう。我々が経済的に譲歩したとして、北韓は我々に何を提供できるだろうか。何もないように思える」とみる。
ユン・イルジョンさんは「子どものころから受けてきた教育で、統一の理由として最も共感できるのが離散家族の問題でした。でも、今はその方々もほとんど亡くなられていると聞いています。ますます統一を『なぜ』すべきなのか疑問が増えてきました」と伝えた。
ホン・ジンスさんは、社会的対立が最も心配だと言った。「住民意識の違いから、窃盗や家庭内暴力などの犯罪から社会的な通念に至るまで、多くの部分で対立が起こるでしょう。かつてのドイツも、統一当時、西ドイツと東ドイツの国民同士で対立が多かったと聞いています。我々は分断期間がさらに長いため、対立はもっと深刻になると思います」
キム・サンヒョンさんは「大人たちを見ると、統一は『当然』すべきことのように思える。長所と短所があるかもしれませんが、『現実的に可能なのか』という考えが最も強いです。肯定・否定を問わず、そもそも実現可能な話かどうかもわかりません」と明かした。
(つづく)
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