韓国の自殺による死亡者数が昨年1万3978人となり、前年比1072人(8.3%)増となっていたことが統計庁の「2023年死亡原因統計」でわかった。1日平均の自殺死亡者数は38.3人に達した。
人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は27.3人で、前年比8.5%増。経済協力開発機構(OECD)国家の中で最も高い水準だった。
自殺率は60代(13.6%)、50代(12.1%)、10代(10.4%)の順で増加し、80歳以上(-1.9%)では唯一減少した。
自殺は10~30代の死亡原因の1位で、40~50代では2位を占めた。
OECD国家間の年齢標準化自殺率(OECD標準人口10万人当たり)を比較すると、平均は10.7人であるのに対し、韓国は昨年基準で24.8人に達した。
これはOECD加盟国の中で最も高い水準であり、2位のリトアニア(2022年基準、17.1人)との差も大きい。
統計庁のイム・ヨンイル人口動向課長は「新型コロナウイルス感染以後、相対的剥奪感が影響を及ぼし、自殺が増えたと見ている」と分析した。
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