超小型誘導弾やレーザー小銃、水素ドローン、40キロ級の輸送用マルチコプター型ドローン、無人水上艇、対砲兵レーダ――韓国忠清南道鶏龍台(チュンチョンナムドケリョンデ)で6日まで開催されている「韓国国際防衛産業展示会(KADEX2024)」に出展された最先端兵器の一端だ。同展には韓国の有名防衛産企業がすべて参加している。
多国籍企業も目立つ。サーブ、ロッキード・マーティンの子会社シコルスキー、サフラン、エアロバイロメントなどだ。
展示会にはブースが1432個も設置されており、365社が参加している。このうち「現代ロテム」と「現代ウィア」、「起亜」など現代自動車グループが179個のブースを占めた。
韓国の防衛関連企業「豊山(プンサン)」は戦闘ドローンと火器用の高性能弾薬、破砕弾などを展示した。戦闘ドローンは敵の特性に応じて特殊な弾頭を積んで敵兵力や移動兵力を無力化するものだ。特殊なクラスター爆弾3発を搭載可能な弾薬投下攻撃ドローンも公開した。
「バーテック」はVRヘッドセット「メタクエスト3」のハンドトラッキング機能を活用した武器システムの故障・整備ソリューションを紹介した。ヘッドセットを通じて故障部品の順次的な説明や、機器修理に必要な工具を提示する。
無人航空機開発企業「ネオンテック」は国防用無人機プラットフォーム「エンドロン」を公開した。「エンドロン」は偵察用垂直離着陸機、多目的輸送ドローン、マルチコプター、地上制御装置で構成されている。
韓国の総合重工業企業「斗山」は分隊支援用のライフルや12丁の拳銃を展示し、来場者が実際に触れることができるようにした。拳銃はアルファフォックストロットが開発したもので、すべて発射可能な実物が展示された。
ロッキード・マーティンは子会社シコルスキーを通じて、最先端ヘリコプターCH-53Kの操縦席シミュレーターを公開し、仮想飛行を体験できる。
今回の展示会では、韓国製武器の最大の輸出先となったポーランドのWBグループ関係者や海外の軍高官、バイヤーなども目立った。
船舶溶接などに活用される壁登りロボットも来場者の注目を集めた。このロボットは鉄板でできた磁石の足を使い、60度ほどの逆傾斜の壁を登って移動する四足の小型ロボットで、ディドゥンロボティクスが開発した。
ディドゥンロボティクスのキム・ジュンハ代表は「コンクリートでできた凹凸のある壁も真空圧縮機を使って登れるようにとの依頼があった。鉄板の壁を登るロボットは、永久磁石の磁力を瞬時に断ち切って移動できるよう設計した」と語った。
展示と並行して、未来地上軍国際発展フォーラムや国防R&D強化フォーラム、韓・ASEAN国際軍需フォーラム、戦力支援体系発展セミナーも会場の一角で開催された。
展示会場を3日に訪れた国防ソフトウェア協会のファン・イルソン会長は「大企業館も見ごたえがあるが、大田情報文化産業振興院と大田テクノパーク、忠清南道が設けた中小企業館は、韓国のスマート防衛産業をリードする核心技術の『隠れた倉庫』だ」と語った。
さらに、ファン会長は「スマート最先端兵器の核心はすべてソフトウェア(SW)であり、その観点からSW防衛産業の活性化もバランスよく進めるべきだ。SW・AIベースの防衛産業競争力はハードウェアに比べてやや劣るように見えた点が、今回の展示会の惜しい点だ」と指摘した。
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