韓国光州(クァンジュ)で飲酒運転の疑いがある運転手をユーチューバーが追跡した末、その運転手が死亡する事故が発生した。これをきっかけに法的手続きを経ずに人々を罰する「私的制裁」コンテンツの問題が再燃している。
光州警察庁はこのほど、飲酒が疑われる車両を追跡・捕捉し、その様子を生中継したユーチューバーの男性を業務妨害容疑で立件した。
この男性は、飲酒が疑われた30代の運転手を約2キロ追跡した。その過程で、運転手は駐車中のトラックに衝突して死亡した。追跡の様子はユーチューブで生中継されていた。
このユーチューバーは以前から飲酒運転の疑いがある人物を追跡し、検挙する様子をコンテンツ化していた。
支持者からは「教育的」だと称賛されると同時に、違法な制裁行為や第三者への影響が問題視されている。多くの視聴者が法の不十分さを補う行為と評価する一方で、利益目的の行為だと批判する声もある。
専門家は私的制裁の危険性を警告しつつ、公的制裁の信頼性向上が重要だと指摘している。加えて、ユーチューブ側にもコンテンツ管理の強化を求める声が上がっている。
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