韓国大統領選の与党「共に民主党」の候補イ・ジェミョン(李在明)氏が24日午後、京畿道(キョンギド)城南市(ソンナムシ)で演説中、過去を振り返りながら泣き崩れる場面があった。
「ここが、まさに私と家族が生計を維持したところ。父は市場で清掃労働者として働き、母はこの建物の公衆トイレを管理した。小便をすると、10ウォン、20ウォンをもらい、母親と妹が一緒にトイレを守った。一生懸命に生きてきた。……母がトイレに出勤する前、私の手を握って工場に連れて行ってくれた。それでも幸せだった」
イ氏は涙ぐみ、込み上げる感情を抑えるため、しばらく言葉をつなぐことができなかった。「公正な世の中をつくるためにトイレを守りながら息子の成功だけを願っていた母親に、嘘をついて25歳で人権弁護士の道を選択した。……ここに私たちの父、母の息遣いが残っている。私たち家族、きょうだい、また私と一緒に工場で働いた多くの人々、厳しい環境の中でも最善を尽くして働いた人々のために数倍、数十倍がんばる」と訴えた。
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