韓国で猛暑が続く中、四季の長さを再調整する必要性が浮上している。1979年に確立された気候区分と比較すると、夏が長く、冬が短くなる傾向が顕著になっており、これに対応した政策が求められている。
国立気象科学院の調査によると、もし現在の温暖化が続くと、2071年から2100年にかけて、ソウルでは夏が今より40日長く、冬が40日短くなる見通しだ。さらに、釜山では冬が完全に消え、夏と春秋が交互に訪れる気候になる可能性が指摘されている。
この気候変化は、農業、漁業などの産業に直接的な影響を与えるだけでなく、洪水や水不足といった災害対策にも大きな調整が必要となる。特に、温暖化の進行によって外来種や感染症のリスクが増加し、気候変動に対応するための新たな政策が急務となっている。
また、温暖化は観光業や地域産業にも深刻な影響を与えると予想され、氷釣りや雪祭りといった冬をテーマにした地域の観光資源が失われる可能性もある。さらには、気温の上昇により屋外労働者の生産性が低下し、健康被害が増加するなど、労働環境や産業政策にも大きな影響を与えるとされている。
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