韓国の防衛産業ディープテック企業である「シフトダイナミクス(SHIFT DYNAMICS)」は25日、多目的垂直離着陸無人機「シフトオニックス(SHIFT ONYX)」を公開した。
シフトオニックスは、シフトダイナミクスが開発中の製品の中で最初のモデルだ。電気・エンジンのハイブリッド推進システムを採用し、中型級の長距離多目的垂直離着陸機として設計されている。
シフトダイナミクスが保有する機体設計、システム統合、飛行制御システムおよび自律飛行技術をもとに、険しい山岳地帯や道路網が整備されていない野外などでも、安全で効率的な作戦支援が可能だ。
ローターを機体に対して傾ける「ティルトローター」やリフト(上昇)時に使うローターと、クルーズ(巡航)時に使うローターを別々に備えた「リフト・クルーズ」方式とは異なり、別途の機械システムなしで独自の飛行制御技術を活用した推進システムにより、垂直から水平への転換飛行ができるように設計されている。
従来の機体に比べて相対的に軽量で、より多くの燃料を搭載することができる。6時間以上の長時間滞空と1000km以上の作戦行動範囲で長距離作戦任務を遂行できる。
また、精密偵察、武装偵察、地上目標の攻撃、防空作戦、電子戦など、さまざまな任務に適した装備や武器を搭載することで、任務の幅を広げることができる。
来年から試作機の開発に着手し、飛行試験を実施する。その後、陸・海など各軍の運用利便性を最大化するための製品最適化作業が進められる。
シフトダイナミクスのホン・ジェギ代表は「軍が必要とするニーズを理解し、それを提供するために努力している。今後も新しいコンセプトの革新的製品開発を継続し、戦闘のパラダイムの変化を主導したい」と述べた。
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