瞬間接着剤を目に入れてしまった女性が、医療スタッフの不足で2日後にようやく治療を受けられたという事例が報じられた。
韓国SBSによると、週末だった先月31日、ソウルの自宅で化粧していた30代女性が化粧品として使用される瞬間接着剤を目薬だと思ってさす事故が起きた。女性は目を開けなくなり、119に通報。救急隊が到着した際には目が炎症を起こし、赤黒く腫れていた。
救急隊は応急処置の後、受け入れ可能な病院を探したが、ソウル、京畿道(キョンギド)、仁川(インチョン)の20カ所以上の病院を当たっても受け入れ先が見つからなかった。
結局、救急隊は女性に自力で病院を探すように言い、現場を離れた。女性が治療を受けられたのは2日後の週明けだった。
この事例は、昨年3月に大邱(テグ)で発生した17歳の青年が転落死した事件の影響を受けている。
当時、救急隊は応急処置のため病院を探した。だが病院4カ所は治療を断ったため、その後、行政処分を受け、1人の研修医は起訴された。一方、事前に電話で拒否した2カ所は処分されなかった。
これを受け、首都圏の一部大病院では「受け入れ不可能な場合は事前に電話で明確に断るように」との内部指針が出されていた。
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