韓国のフィットネスジムで、会員がスクワット器具を使用中に、50㎏に達する踏み台が顔に落下し、大けがを負った。だが、ジム側が責任を回避し、会員との間で葛藤が起きている。
JTBCの「事件班長」は6日、京畿道果川市のあるフィットネスジムで先月13日夜に発生した事故の映像が公開された。
40代女性はこの日、フィットネスジムのスクワット器具に乗り、両側に20㎏の重りを乗せて膝を曲げたり伸ばしたりして運動していた。
しばらくして、女性は椅子の横にある安全バーを引いて踏み台を固定し、スマートフォンを触っていた。
その際、約50㎏の踏み台が顔に落ちたのだ。
器具が激しく揺れ動き、女性はぶつかった瞬間、顔を抱え込んで苦しんだ。
女性の様子をパーソナルトレーナーが確認したものの、特に手助けやケアをするわけではなかった。結果的に女性は脳震盪と診断され、トラウマを抱えているという。
ジムのセンター長は「安全バーをしっかり引いていなかったため、踏み台の支柱が不十分で滑り落ちた。これは会員の過失だ」と主張し、特に謝罪もなかった。
この女性は「正常な器具であれば、安全バーがしっかり引けなかったり、支柱が外れたりすることはないはずだ」と反論する。
女性によると、このジムは最高級の正規品の器具を使っていると宣伝しているが、認証機関に確認したところ、認証された器具を納品したジムはこの地域にはないという。
番組に出演した弁護士は「ジムが責任を負うべきだ。安全上のトラブルが発生したのだから、(支柱が)落ちる可能性があることを事前に通知する義務があった」と述べた。
弁護士によると、すべての責任は施設管理者にあるべきで、利用者に責任を問うのは難しいと指摘する。「ただし過失割合は考慮されるだろう。賠償保険を通じて保険処理をすれば済む話だが、対応しないこと自体が問題だ」との意見を述べた。
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