韓国のAI技術企業のアップステージが、ネット大手カカオのヘルスケア部門のカカオヘルスケアと「LLM(巨大言語モデル)を活用したデジタルヘルスサービス開発に関する協力協定」を結び、生成AIに基づくデジタルヘルスケア事業に本格的に進出する。
両社はコンソーシアムを構成し、韓国の情報通信産業振興院(NIPA)が主導する「小児青少年向けの超巨大AIを活用した医療サービス開発事業」に取り組む。このプロジェクトを通じて、専門医療人材の不足や救急室の混雑など、小児青少年の医療体制に関する問題を解決するために、AI技術を活用した次のサービスを開発する。
アップステージは、独自開発の巨大言語モデル「ソラ」を基礎に、医療専門家向けの特化モデル「ソラ・メディカル(仮称)」の開発を担当する。このモデルを活用して、患者ごとの症例を推薦したり、薬の処方を支援したりするなど、医療従事者のさまざまな業務をAIによって自動化し、その負担を軽減することを目標としている。
患者の健康に直結する医療サービスの特性上、巨大言語モデルには高い回答精度が求められる。アップステージは、金融、流通、法律などの多様な産業分野で巨大言語モデルを構築してきた経験を生かし、このプロジェクトを通じて医療・ヘルスケアAI市場に本格的に参入する。
アップステージの最高技術責任者(CTO)であるイ・ファルソク氏は「デジタルヘルスケアをリードするカカオヘルスケアと協力し、医療及びヘルスケアAI市場において最初の事例を得ることができた。ソラを使って、最前線の医療従事者をサポートする専門モデルを開発していく」と語っている。
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