韓国で、就職活動をしている学生の60%がChatGPTを利用して自己紹介書を作成していることが、大手教育関連企業「進学社キャッチ」の調査で明らかになった。
同社は就職活動中の学生1379人を対象に「自己紹介文書作成時にChatGPTを活用しているか」について調査を実施した。その結果、60%が「ChatGPTを活用した経験がある」と回答する一方、「活用したことがない」は40%にとどまった。
ChatGPTを実際に使用した就職活動生の多くは、ChatGPTによる自己紹介文書の作成能力を非常に高く評価した。ChatGPTが「自分より優れている」と回答した割合は49%にのぼり、半数近くを占めた。「自分と同じレベル」は35%、「劣っている」と回答した割合はわずか16%だった。
自己紹介文文書作成時にChatGPTを利用する理由としては「作成時間の短縮(63%)」が最も多かった。次いで「多様で創造的な表現の提供」「文法や正確性の向上」がそれぞれ15%、さらに「客観的なフィードバックの提供(7%)」も挙げられた。
一方、ChatGPTを活用しない理由としては「盗作などのリスク(35%)」が最も多かった。「真実性や独自性の欠如」が25%、「ChatGPTについてよく知らない」と回答したケースも18%を占めた。その他にも「誤情報の提供の可能性(13%)」「ChatGPTの性能に疑問がある(7%)」との意見もあった。
同社のキャッチのキム・ジョンヒョン部門長は「ChatGPTの登場以降、自己紹介文書の作成や企業分析など、就職活動にChatGPTを活用する人が急増している。こうした事例が一般化した場合、自己紹介文書が形式的な手続きに陥る恐れがある」との懸念を示した。
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