韓国京畿道龍仁市(キョンギド・ヨンインシ)のマンションに住む中学3年の女子生徒が、エレベーター内に貼られたチラシを剥がしたとして、財物損壊の疑いで送検されていたことがわかった。メディアで取り上げられ、議論を呼んでいる。
3日に放送されたJTBCの「事件班長」によると、生徒は今年5月、居住するマンションのエレベーター内で、鏡に貼られたチラシを取り除いた疑いがもたれている。チラシは自宅玄関にも貼られており、生徒はこれも剥がして床に捨てた。
生徒の母親はその後、「娘が器物損壊容疑で検察に送致された」という捜査結果通知書を受け取った。龍仁東部警察署に理由を尋ねたところ、「(娘の)行為には違法性を免除する理由がないため、送致を決定した。(娘の)行為そのものが器物損壊罪の構成要件に該当する。容疑は明らかだ」と言われたという。
同署は「事件班長」の取材に「このチラシは商業目的ではなく、マンションの不具合修繕に関する情報を共有するためのものであり、公共性があると見なすべきだ。必ずしも許可された場所に貼る必要はない」と説明した。そのうえで「適法にこのチラシを撤去するには、貼り付けた主体に対して自主的な撤去を求めるか、民事訴訟を起こして強制執行する必要がある。住民が勝手に撤去すれば、違法となる可能性がある」との見解を示した。
母親は「マンションには週3万3000ウォン払えば貼ることができる場所がある。だからこれは違法に貼り付けられたものだ。なのに、これを剥がした娘が送致された。娘はただ鏡を見ていただけ。(管理室の)スタンプがなかったので違法広告物だと思って剥がしただけだ」と激怒している。
この件は国民申聞鼓(不服申し立て機関)を通じて異議が唱えられており、同署は「現在、追加で捜査している。女子中学生の行為を正当だと見なせるかどうか、もう一度検討する」としている。
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