ウクライナの女性軍人を詐称した「ロマンス詐欺」(恋愛を口実にした詐欺犯行)で現金1億ウォン(約1100万円)を失うところだった韓国の50代男性が、新入銀行員の助けで被害を免れた。警察は8月28日、被害を防いだ行員に感謝状を渡した。
忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)の西北(ソブク)警察署によると、男性は8月初め、SNSを通じてウクライナの兵士だという女性とメッセージを交わした。
男性は外国語のメッセージを翻訳機を利用して読んだ。そこには「長い戦争と危険にさらされている。韓国に移住して新たな人生を生きたい」「会いたい」「石油事業投資収益金を保管してくれれば、その料金を支払う」などと書かれていた。そして「現金1億ウォンを送ってほしい」と求めていた。
これを信じた男性は同23日に農協銀行の支店を訪ねた。犯罪被害を疑った行員が送金理由を尋ねると、男性は「外交官の知人に送金しなければならない」と返答した。この受け答えと表情を不審に思った行員は「犯罪に巻き込まれている」と直感し、送金をやめさせて警察に通報した。
一方、男性は警察が到着した後も、自分が被害を受けそうだったという事実を認識できずにいた。
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