韓国国内消費者物価上昇率は今年9月、2%前後に減少する見通しであることが、韓国銀行のAIを用いた予測ではじき出された。
韓国銀行の研究チームは、機械学習技術を利用して、短期的な消費者物価の動向を予測した結果、7月に2.6%まで上昇した物価上昇率が、8月には2%台前半、9月には2.0%前後で緩やかに落ち着くと発表した。
この予測によると、農産物の価格は良好な気象条件の影響で緩やかに上昇が抑えられ、国際原油価格の下落により石油類の価格も緩やかに低下する見込みだ。家賃に関しては、これまでの保証金価格が反映され、引き続き低い水準で緩やかな上昇を示すとされている。
一方で、10月以降は物価の上昇圧力が再び強まる可能性がある。昨年8月以降の原油や農産物価格の急騰に伴うベース効果が、8月から10月にかけて下方圧力として作用する一方、年末には反対方向にベース効果が影響を与えると予想されている。
韓国銀行の研究チームは、機械学習に基づく予測モデルを活用し、2300以上のビッグデータを分析に取り入れている。このモデルは、原油価格、為替レート、失業率、農畜産物価格、地域ごとの気候変動、公共料金に関するニュースなど、幅広い変数を用いて個別の品目ごとの価格変動を詳細に予測している。
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