2024 年 11月 25日 (月)
ホーム経済流通海外通販で購入「子ども用自転車」から有害物質、基準値の最大258倍以上…ソウル市が発表

海外通販で購入「子ども用自転車」から有害物質、基準値の最大258倍以上…ソウル市が発表

有害物質が検出されたり、物理的試験で不適合判定を受けたキックボード=ソウル市提供(c)news1

ソウル市は8月28日、中国のEC企業「アリエクスプレス(AliExpress)」「テム(Temu)」を含む海外のオンラインプラットフォームで販売されている子ども向けのインラインスケートやキックボード、自転車、眼鏡およびサングラスなどから、韓国の基準値を超える有害物質が検出されたと発表した。

ソウル市によると、16製品を対象に実施した安全性検査の結果、8製品で有害物質が基準値を超えて検出されたり、物理的試験で不適合と判定された。一部の製品からは、鉛などの有害物質に加えてフタル酸系可塑剤が基準値の最大258倍にも達して検出されたほか、多くの製品が物理的特性試験項目で基準に適合しなかった。

今回の検査対象は、テムやアリで販売されている子ども向けのインラインスケートやキックボードなど16製品で、有害化学物質の検出の有無、耐久性(機械的・物理的特性)を検査した。

「子ども用自転車」2製品は、鉛とフタル酸系可塑剤が基準を超えて検出され、不適合と判定された。1製品では、座席の柔軟部分とブレーキコードからフタル酸系可塑剤(DEHP・DBP)がそれぞれ基準値の258倍、17倍を超えて検出され、ステッカー部分からもフタル酸系可塑剤(DEHP)が基準値の114倍を超えて検出された。また、ハンドルの柔軟部分からは鉛が基準値の19倍を超えて検出された。

もう1つの製品でも、座席の柔軟部分やステッカー部分からフタル酸系可塑剤(DEHP)がそれぞれ基準値の240倍、149倍を超えて検出され、自転車ベルのプラスチック部分からは鉛が基準値の1.5倍を超えて検出された。

「子ども用インラインスケート」2製品もフタル酸系可塑剤や物理的要件で基準に適合せず不適合判定を受けた。着用後に足を締めるために使用するベルクロ部分などから、両製品ともにフタル酸系可塑剤(DEHP・DINP)が基準値を最大218倍超えて検出された。1製品では、ベルクロの外部柔軟部分から鉛が基準値の1.24倍を超えて検出された。

また、2製品ともに、外観、構造、性能(強度試験、衝突試験)、走行試験、靴の接着強度などの物理試験で製品に亀裂や破損が発生し、基準をクリアしなかった。

「子ども用キックボード」2製品も物理試験で不適合判定を受けた。2製品ともに、落下強度や折りたたみ装置の安全性試験で製品に亀裂が入り、破損が発生したほか、ブレーキ制動力試験では、キックボードが傾斜面で停止するために必要な力(73N)が基準値(50N)より約1.5倍多く必要だとわかった。

1製品では、走行中に停止するためのハンドブレーキが付いておらず、製品ロゴのステッカー部分からフタル酸系可塑剤(DEHP)が基準値を198倍超えて検出された。

「子ども用眼鏡フレーム」2製品からも基準値を超える有害物質が検出された。眼鏡フレーム1製品では、眼鏡を支える鼻当て部分からフタル酸系可塑剤(DEHP)が基準値の170倍超えて検出された。また、前面の接合部分やネジの接続部分など複数の金属部分で不適合箇所が見つかり、特に眼鏡の脚部の金属部分から鉛が基準値の238倍を超えて検出され、総鉛含有量試験で眼鏡フレーム2製品ともに基準に適合しなかった。

(c)news1

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