韓国で、泥酔男性の頬を叩いて解雇された警察官が、復職の判定を受けたことが確認された。
ソウル冠岳警察署は25日、人事革新処傘下の訴訟審査委員会(訴訟委)の結果、涜職暴行の疑いで解雇された警察官(49)が従来の解雇処分より軽い停職3カ月の処分を受けたことを明らかにした。
涜職暴行とは、公務員が職務を遂行しながら人を暴行したり、虐待行為をする罪を意味する。これは、公務員の権限濫用を防ぐための法律と言える。
事件は昨年10月15日、20代男性が泥酔状態で70代のタクシー運転手に乱暴を働き、出動した警察官の顔を殴って逮捕された際に発生した。男性は警察署で「無知だから警官をやっている」と暴言を吐き、女性警官にセクハラしたり署内のテーブルを蹴飛ばして暴言を浴びせたりした。
この過程で警察官が男性のほほを8回殴ったため、男性は119番に通報。その後、警察官は男性に謝罪し、500万ウォン(約55万円)の和解金を払ったとされる。
冠岳警察署は5月13日に懲戒委員会を開き、涜職暴行や服従義務違反で警察官を解雇を決定した。しかし、警察官はこれを不服として訴訟審査委員会に行政審判を請求していた。
この警察官は3カ月の期間が過ぎれば復職する見込み。
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