韓国の大手金融機関ウリ銀行のミスで、顧客が数百万ウォンの損失を被ったと主張している。韓国のチャンネルAが23日に取り上げた。
蔚山(ウルサン)に住む50代の会社員が7月16日、ウリ銀行の支店を訪れ、退職金運用口座で契約しているファンドの売却を依頼した。銀行員は売却が完了したと伝えたが、顧客は10日後になっても入金が確認できなかった。
銀行担当者は7月26日、電話で「売却が完了したと思っていたが、実際には完了していなかった」と謝罪した。顧客は売却されなかったため、ファンドの価格の下落で当初の依頼時点と比べて約670万ウォン(約73万7000円)の損失が発生したと主張している。
一方、ウリ銀行の支店側は職員のミスを認めながらも損失補償には難色を示し、3日後に顧客が受け入れがたい提案をしてきた。支店の副支店長が「職員のミスによる損失について30万ウォン(約3万3000円)程度の補償は可能だ」と伝えてきたのだ。
顧客は「670万ウォンの損失に対して30万ウォンの補償では手数料にも満たず、非常に不満だ。最近は夜も眠れない」と怒りをあらわにしている。
ウリ銀行の本店は「さらなる調査が必要な案件だ」として「30万ウォンの提案は補償ではなく、顧客管理の一環として提示されたもの」と説明している。
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