韓国の即席麺メーカー「三養(サミャン)ラウンドスクエア」(旧・三養食品グループ)が、初の大規模な外国人専用インターンシップを実施する。海外市場攻略のために、韓国国内に居住し韓国語の使用ができる外国人を対象にした戦略的な人材確保であり、注目を集めている。採用業界では、政府の外国人家事管理士試験事業に続き、民間でも外国人採用の先駆けとなる動きだとの反応が見られる。
食品業界によると、三養ラウンドスクエアは来月末までに、9つの職種で海外優秀人材を対象とした採用連携型インターンを募集している。募集分野は、営業、営業支援、マーケティング、品質、サプライチェーン管理(SCM)、研究開発(R&D)、人事・総務、財務・資金管理、事業管理の9つで、三養食品、三養ロジスティクス、三養アニーなどで勤務する人材を求めている。募集人数は100人以内。
応募資格は、国内外の4年制大学卒業予定者または学士号以上を持つ国内居住の外国人で、韓国語能力試験4級以上またはそれに相当するレベルを必須条件としている。応募書類は韓国語で作成する必要があり、また日本、中国、米国、インドネシア、オランダなど、海外法人がある国の言語能力も求められる。インターンシップ期間中は就職活動ビザ(D-10)、正社員に転換される場合は特定活動ビザ(E-7)を支援する。勤務地はソウル、原州(ウォンジュ)、密陽(ミリャン)などで、将来的に海外での勤務も可能性がある。
三養ラウンドスクエアは、この大規模な採用連携型インターンシップを「実験的な採用」と説明している。新興市場を攻略する際や既存市場を拡大する際に、インターンシップを通じて育成した外国人スタッフを活用する狙いがある。
韓国に居住する外国人の数は2022年時点で226万人で、人口の4.4%に相当する。韓流の影響で毎年増加しており、特に留学生は3万人を超え、前年に比べて約21%増加している。
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