ソウル・漢江の自転車道で、「ジャトバイ」(自転車とオートバイを組み合わせた電動自転車)による危険な運転が問題となっている。ジャトバイは、外見はオートバイに似ており、電動自転車「ファットバイク」の一種だが、最高速度や重量においてオートバイに近い性能を持つ。これに対し、ソウル市は安全対策の強化を検討している。
ペダルがない▽最高速度が25km/hを超える▽重量が30kgを超える――などと推測されるジャトバイのような個人型移動装置(PM)について、ソウル市は漢江自転車道への進入を禁止する方針を検討している。違反者には罰金5万ウォン(約5000円)の処罰を科す案も協議されているという。
ジャトバイは、オートバイに比べて比較的安価で、通常の自転車よりも高出力であるため、若年層の間で人気がある。しかし、現行の自動車管理法では、最高速度が25km/h以上、車体重量が30kg以上のジャトバイは電動自転車ではなく二輪自動車として分類され、自転車道への進入が禁止されている。
現在、自動車管理法と自転車法では、速度と重量に関する規定のみが存在し、外見だけでは違法かどうかを確認するのが難しい。このため、基準を超えた一部のジャトバイ利用者が自転車道を走行している。
さらに、ジャトバイは通常のオートバイと同様に使用申告後にナンバープレートを取得する対象だが、現行法ではその実施が困難であり、事故後の対応も難しい。ナンバープレートを取得するには義務保険の加入が必要だが、韓国にはジャトバイが加入できる保険が存在しない。ジャトバイの固有登録番号も現時点では未発行だ。
ソウル市の関係者は「漢江自転車道には、そもそも時速25km/h・30kg以上の個人型移動装置や電動自転車は進入できない。しかし、その危険性を認識しており、具体的な対策を検討している」と述べている。
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