韓国の健康保険審査評価院が、保険請求が適切かどうか確認するため女性患者の陰部の写真の提出をソウル市江南区(カンナムグ)の産婦人科に要求した問題で、大韓医師協会は13日、評価院の担当職員を職権乱用権利行使妨害や強要の疑いで告発した。
産婦人科院長の情報提供によると、評価院ソウル本部の担当職員は7月、院長に外陰部の陽性腫瘍除去術を受けた女性患者の資料を要求。そこには手術前後の性器の写真も含まれていた。
協会は「個人情報である患部写真を提出すれば医療法違反で刑事処罰を受ける可能性があり、不当な要求だ。担当職員は権限を違法・不当に行使している」と主張している。
刑法は、公務員が職権を乱用し、人に義務のない仕事をさせたり人の権利行使を妨害した場合は5年以下の懲役などに処すると規定。また、医療法は患者の記録を他人に閲覧させるなどの行為を禁じており、3年以下の懲役などの罰則がある。
大韓医師協会のイム・ヒョンテク会長は「評価院の調査は明白な越権行為だ。過度な審査資料の提出は産婦人科など必須医療診療の萎縮につながる」と主張している。
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