韓国忠清南道天安市で7日未明、飲酒運転の取り締まりから逃走した車がごみ収集作業中の環境美化員をはね、死亡させる事件が発生した。韓国警察は、道路交通法違反(飲酒測定拒否)などの疑いで、容疑者の男性(26)を現行犯逮捕した。
警察によると、男性は7日午前0時53分ごろ、天安市東南区五龍洞の柳十字路付近で飲酒運転の取り締まりを受けた。だが、男性は測定を拒否、そのまま1キロメートル以上逃走。その途中、ごみ収集車の後部で作業していた環境美化員の男性(36)をはね、死亡させた。この男性は今年2月に入社し、結婚を間近に控えていたという。
容疑者の男性は事故を起こした後、再び逃走を図ったが、警察にその場で逮捕された。警察は飲酒測定拒否や逃走致死などの容疑について調べを進めている。
事件の報道を受け、韓国国内では飲酒運転に対する処罰が甘すぎるとの批判が相次いでいる。インターネット上では「どれだけの命が失われれば飲酒運転の処罰が強化されるのか」といった意見や、「現在の処罰では犠牲者を増やすだけだ。裁判官や国会議員は早急に対応すべきだ」といった声が上がっている。
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