韓国の放送番組に多数出演し、K-POPへの関心をあらわにしていたシンガポールの事業家デビッド・ヨン氏が、シンガポール捜査当局によって詐欺罪で起訴された。同氏が最高経営責任者(CEO)を務める投資会社と業務協約(MOU)を結んでいるエンターテインメント会社ATTRAKTは6日、MONEYTODAYの取材に「被害はほとんどない」と明らかにした。
デビッド・ヨン氏はシンガポールに本拠を置くエバーグリーン・グループ・ホールディングスのCEO。K-POPのアーティスト兼プロデューサーでもある。
シンガポールの経済専門紙「ビジネスタイムズ」は4日、「デビッド・ヨン氏がアカウント偽造の罪で起訴された」と報じた。エバーグリーン・グループ・ホールディングスと系列会社が年10%の利子を約束する手形を発行して投資金を募集し、これを勝手に流用した疑惑が事件の本丸だ。
ガールズグループFIFTY FIFTY(フィフティフィフティ)などが所属するATTRAKTは昨年8月、投資を受けるためのMOUを同ホールディングスと締結。MOUは投資家を集めて100億ウォン(約10億7000万円)規模のファンドをつくり、ATTRAKTに投資する内容だった。
しかし、投資先のプロジェクトが失敗し、ファンド設立も立ち消えになったことが明らかになった。ATTRAKT関係者は「新人ガールズグループのオーディションプログラムを製作するため投資を受ける予定だったが、保留された。投資金を受け取ったことはない」と話した。
ヨン氏はATTRAKTの株の1%を保有しているが、発行総額は600億ウォン(約64億円)前後のため影響はほとんどないとみられる。
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