ソウル市恩平区(ウンピョング)のマンションで7月29日、住人の男性(43)が同じマンションに住む30代の男性容疑者に日本刀で切り付けられ、死亡する事件が起きた。警察は事件後、自宅に逃げ込んでいた容疑者を殺人容疑で緊急逮捕した。
警察の調べでは、容疑者は29日午後11時24分ごろ、マンション前の歩道でたばこを吸っていた男性を刃渡り120センチの日本刀で刺したり切り付けたりして殺害した疑いがある。
容疑者は刃物で切り付ける前、被害者の男性に近づいて突発的な発言をし、不審に思った被害男性が通報しようとしたところ襲われたという。
男性は助けを求めるため警備室まで血を流しながら歩いたが、誰もおらず、病院へ搬送中に亡くなった。死因は多発性裂傷による失血死だった。
住民によると、死亡した男性は容疑者とほとんど面識がなかったとみられる。容疑者は今年初め、「装飾用の刀剣」という名目で管轄の警察に届け出、日本刀の所持を許可されていた。
死亡した男性の父親によると、男性は一人っ子でソウルの名門大学を卒業後、韓国の有名企業に勤めていた。近所の人たちは、週末に子供たちを連れて遊びに行く姿をよく見かけたという。父親は「若者がこんなふうに死ぬなんてことがあっていいのか」と言葉を詰まらせていた。
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