韓国でゲームやアニメなどのキャラクターを活用したコンビニ商品に対する消費者の反応が熱い。コンビニ業界はこの人気を取り込もうと、相次いで「新商品」を発売している。
韓国のコンビニ大手「GS25」は5月、ネクソンのモバイルゲーム「ブルーアーカイブ」と提携したパン6種を発売した。パンの袋の中にゲームキャラクターのステッカーが入っており、消費者はこれを集めることができる。パンは発売から20日で100万個が売れた。7月30日でもブルーアーカイブはGS25アプリの検索語順位で上位に位置しているなど、人気は冷めていない。
一方、「セブンイレブン」はKリーグと、ハローキティなどで知られる日本の「サンリオ」と3者で協力した。蚕室(チャムシル)ロッテワールドタワー近くで開催された「FCセブンイレブン」の店舗は客でにぎわい、サッカーのユニフォームを着たハローキティ人形などはすぐ売り切れた。
同社は▽韓国プロ野球(KBO)▽Kリーグ▽韓国プロバスケットボール(KBL)▽韓国プロバレーボール(KOVO)――などとともに7種のスポーツカードも出している。Kリーグ関連ステッカーが入った弁当やポップコーンなども発売した。
また「CU」は▽クレヨンしんちゃん▽ワンピース▽名探偵コナン▽キングダム――など、さまざまなアニメキャラクター関連商品を発売した。
文化体育観光省と韓国コンテンツ振興院による「2023キャラクター産業白書」によると、キャラクター商品の購入経験があるという回答は76.1%。購入時に最も考慮する事項は「キャラクターデザイン」だった(47.7%)。これは商品の品質(27.3%)や価格(24.4%)よりずっと高く、キャラクター商品のいわゆる「人気不敗」の理由をうかがわせる。
商品を発売するにあたって一定程度の話題性が保証されるため、リスクを最小限に抑えることができる。コンビニが関連商品を出し続ける理由だ。
業界関係者は「商品の本来の用途よりデザインやストーリーなどが客の人気を得る傾向にある。契約を結ぶ前に担当者が細かく検討し、人気がありそうなキャラクター選定する。ある程度販売量が保障され、人気がなくて販売が早期に終了するケースはほとんどない」と話す。
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