親と子どものスマートフォン依存度が類似している――こんなデータが、韓国保健社会研究院の「保健社会研究」最近号に掲載された論文「親のスマートフォン依存度と子どものスマートフォン依存度の転移関係」で記された。
研究チームは、小学校6年生2229人と、彼らの親(母親2051人、父親178人)に対し、スマートフォンへの依存度に関して質問。回答結果によって、「低依存型」「平均型」「高依存型」に分類した。
スマホへの依存度については、▽スマホの使いすぎで業務能率(学校成績)が落ちる▽スマホが使えないと世界中を失ったような気がする▽スマホがないとそわそわしてくる▽スマホの使用時間を減らそうとしてみたが、失敗する――など15項目にわたり、尋ねた。
その結果、親がスマートフォン「高依存型」の場合、子どもの78.5%が「高依存型」で、「低依存型」は9.7%にとどまった。一方、親が「低依存型」の場合は、子どもの54.5%が「低依存型」で、「高依存型」は7.6%だった。
親が「平均型」の場合は、子どもは「平均型」が51.5%、「低依存型」が32.9%、「高依存型」が15.6%だった。
親のスマートフォンの使用習慣が、子どもの使用習慣に決定的な影響を与えていた。研究チームは「子どものスマートフォン依存を改善するためには、親もスマートフォン使用を減らすべきだということを示している」と語った。
また、親と子どもの関係が密接であるほど、また所得水準が高いほど、子どものスマートフォン依存度が低いこともわかった。
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