◇宿泊客は無料…無印ロッカー・ゲストパントリー
数多くの施設の中でも総支配人が特に力を入れたと強調した2つの施設がある。
「無人ロッカー(荷物保管箱)」と「ゲストパントリー」(宿泊客用湯沸室)だ。
二つの施設をベンチマーキングするため、近くのホテル関係者らが次々と視察に来るほどだという。
3階のメインロビーの隣にある無人ロッカーは、MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)の旅行客はもちろん、従業員の利便性まで考慮した施設だ。
釜山を訪れた多くのMZ世代の旅行客は、午前11時のチェックアウト後に周辺の観光をしてから帰宅する。この時、大多数が、泊まったホテルに荷物を預ける。荷物を預けて引き取る過程で、旅行客とホテルの従業員が多くの時間を割かれるため、これを改善するために無人ロッカーを導入したのだ。
ゲストパントリーは24時間無料で利用できる「湯沸室」だと思えば良い。
紙コップ、スプーン、ワイングラス、氷入れ、電子レンジを利用できる空間だ。細やかなサービスが目を引くのは、幼児連れの宿泊客のための哺乳瓶消毒器と、快適さを保つためのフードプロセッサーがあることだ。
海雲台の前に位置しているため、海水浴をした宿泊客に配慮した施設が5階にあるランドリールーム(洗濯室)だ。ここも24時間営業だ。洗濯機や乾燥機は1回当たり各5000ウォン、洗剤や柔軟剤は1000ウォンで有料だ。
◇全客室に空気清浄機を備え付けている…センス溢れる空間を活用
L7海雲台の客室は多様な旅行客の好みに合わせるために大きくスタンダード、スーペリアル、スイートの3種類に区分し、さらに細かく19種類に分かれる。眺望は二種類。タウンビューとサイドオーシャンビューの中から選ぶことができる。
すべての客室を回りながら目についた点は、客室タイプを問わず「空気清浄機」を備えている点だ。快適な休息を提供するという考えが込められている。国内の高級ホテルでも見られない試みだ。ロッテホテル系列の5、6星級ホテルにもこのような事例は今のところない。
海雲台と斜めに向かい合っており、眺望については、こだわりを捨てることで解消した。「海の展望」の場合、「オーシャンビュー」ではなく「サイドオーシャンビュー」と呼ぶことにした理由だ。
スーペリアル客室の中で「サイドオーシャンビュー」客室は海の眺めを最大限活かすための設計が印象的だ。天井を高くして部屋全体の開放感を高め、縦長の窓の前の床に段差を作って、座って海を眺められるようにした。段差は1~6号客室にある。
さらに、夜には海より都心の夜景を楽しめる「タウンビュー」のメリットを最大限に強調している。
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