韓国軍がクーパンやネイバーに代表される民間物流システムを導入し、民間とともに輸送・物流業務を遂行するための研究に本格的に着手する。
空軍軍需司令部は最近、「民間優秀体系基盤戦時・平時民・軍輸送・物流業務協力方案」の研究用役を発注した。この研究は契約日から4カ月間実施される予定で、早ければ今年末にその結果が出ると見られる。
空軍軍需司令部は「国防省主管国防革新4.0推進と連係して軍構造効率化方案を検討中だ。業務プロセスの簡素化や組織統廃合など軍自体の努力も必要だ。人口の急減に伴う定員減少により、民間資源の活用を拡大する時が到来している」と研究背景を説明した。
軍が民間の能力を活用する場合、輸送・物流は業務の特性上、効率性が高いと期待される分野だ。ただ現在は軍の需要を超えた分野に限定して民間のシステムが運営されている。大量・大型物資や危険物、険しい道路、人口密集市街地など、軍車車両の運行が不適合な場合や、島嶼地域に物資を輸送する場合がその代表例だ。
空軍は今回の研究を通じて戦時・平時輸送・物流分野の民間の優れたシステムを軍で適用できる案を模索する。空軍は特に、軍で適用可能な民間の優れた例として、国内独自の物流センターを確保したクーパン、優れた供給業者と連携しているネイバーを挙げた。
軍消息筋は「クーパンの場合、配送センターが増え、『10分以内に配送可能な消費者』が3400万人になるほど成長した。ネイバーはeコマース物流生態系を構築している。軍も民間と協業し、こうした輸送・物流革新を実現できるか研究する」と話している。
空軍は飛行団や砲兵隊など基地内外での車両運行や車両整備支援から、総合補給廠での物資保存・包装・発送、空輸支援、緊急輸送など、各分野における具体的な物流・輸送制度改善案を策定する。
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