2024 年 11月 26日 (火)
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韓国・中学生の喧嘩、教師が仲裁の際「加害者になりうる」と言ったら「虐待」?

全羅北道警察庁(c)news1

韓国で、生徒間の争いを仲裁した教師が、児童虐待の疑いで検察に送致された。これに教育界が反発し、大きな騒ぎになっている。

全羅北道警察庁のキム・インビョン女性青少年課長はこのほど、報道陣に対し、「捜査の結果、情緒的虐待が認められる」とし、「教師と生徒の関係改善の必要性を考慮し、児童保護事件として送検した」と明らかにした。

警察当局は、生徒が教師との対話の際、困難を感じたり、学校に行きたくないとの感情を持ったりした点を重視したうえ「性犯罪と同じように、情緒的虐待は被害者の感情が重要だ」としている。

事件は3月、全羅北道群山市のある中学1年の教室で起きた。生徒同士が悪口を言い合い、教師は「互いに誤りがあるだから、謝罪して終わらせたらどうか」と仲裁した。だが、生徒らはこれを拒否して言い争いは収まらなかった。

生徒の保護者が、教師を児童虐待の疑いで警察に通報した。警察は、教師が生徒に「あなたも加害者になりうる」と話したことを問題視し、児童虐待の疑いで検察に送致した。全羅北道教育監は「児童虐待ではない」とする意見書を出したが、警察の判断は変わらなかった。

これを受け、全国教職員労働組合全北支部は全州地検群山支庁、群山警察署、群山市庁に教師2000人余りの署名をつけた嘆願書を出した。

嘆願書では「生徒間の争いを仲裁した教師の行動を、正当な教育活動と認定してほしい」と要求。「今回の事案が児童虐待とされてしまうと、教師たちは今後、生活指導ができなくなる」と訴えた。

(c)MONEYTODAY

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