海の季節がやってきた。旬の食べ物が一番体に良いように、旬の旅行地ほど訪れたい場所はない。ならば韓国国内の「海の旅行地」に行ってみよう。
韓国観光公社は6月29日、7月のおすすめスポットのテーマとして「夏の海」を選んだ。干潟を抱いた黄海から、多様な海洋スポーツの天国、日本海まで夏が旬の海の旅先を紹介する。
◇ゆっくりと流れる海上の休止符、仁川の大伊作島
168の島がある仁川、その中でも大伊作島は清らかで素朴な島として知られている。きれいに整備された3つの村と、手つかずの自然が息づく場所だ。
仁川沿岸埠頭から約44km離れた大伊作島は西端から東端まで4kmの小さな島だが、2つの山と4つの海水浴場があり多彩な旅が可能だ。
島の代表的な山である高さ約159mの負児山の頂上に登るトレッキングコースは、緩やかな道なので気軽に歩ける。海辺の遊歩道を過ぎて燭台のように尖った形の五兄弟岩、鬱蒼とした森の中の赤い雲の橋、霊験あらたかな気が漂っている三神ハルミ薬水などを順に通る道だ。
特に、負児山の頂上から見下ろす、大伊作島と小伊作島が作り出したハート型の港は絶景だ。大伊作島で一番こぢんまりとした小さなプルアン海水浴場には、松林の中にキャンプ場があり、きれいな砂浜がある。
浜辺の端、デッキに沿って歩くと、25億1000万年前の痕跡である韓国最古の岩石に出会う。大伊作島をさらに神秘的な島にしたのは砂の道だ。
1日2回、干潮時に現れる砂の道は、波と風によって毎日違う形と広さ、模様を作り出し、海洋生態系の宝庫として知られている。島の東南側の端には1960年代に人気を集めた映画「島の村の先生」の撮影地である桂南分校があり、その周辺の海辺の散策路が特に美しい。大伊作島の歴史と生態系を詳しく知りたいなら、海洋生態館に向かってみよう。
(c)news1