韓国・現代自動車と起亜自動車の今年上半期の国内販売台数が前年比で著しく減少している。これは高金利の持続と電気自動車の低迷の影響とみられる。ただ、このような状況でもRVの販売はむしろ昨年より増え、注目される。現代自動車と起亜自動車は特にサンタフェとソレントで、中型SUV市場で存在感を発揮している。
現代自動車は今年上半期、国内市場で34万5704台を販売した。前年比12.8%減少した。業界ではそれでもRVの販売が好調で、乗用車(セダン)の不振を補ったと見ている。
今年上半期の現代自動車の乗用車販売台数は、前年比30.3%減の8万5045台にとどまった。RVの販売台数は前年より1.2%増加した12万824台だ。
現代自動車のRVラインナップを率いた車としては中型SUV「サンタフェ」だ。サンタフェは今年3万9765台が売れた。これは前年より140.1%急増した。現代自動車は昨年8月には、第5世代サンタフェを新たに発売した。
サンタフェは新車効果が次第に減り、月別販売台数が少しずつ減少しているが、今年は依然として毎月6600台以上販売され、ラインナップの中心的な役割を果たしている。アウトドアに特化したデザインと広い室内空間がサンタフェの魅力ポイントに挙げられる。
起亜自動車の販売もRVが率いている。起亜の上半期の国内での販売台数は5.7%減の27万6021台で、このうちRV(17万9517台)が65%を占めた。
RVラインナップでは「1等中型SUV」と呼ばれるソレントの販売台数が断然群を抜いている。昨年、サンタフェとともに発売されたソレントは、今年4万9588台が売れた。これは前年比35.6%増加した。
ソレントは2022年、中型SUVとしては初めて国内乗用車販売1位に上がるほど高い人気と強力なロイヤルカスタマーを持つモデルだ。広々とした空間と洗練されたデザイン、ハイブリッドモデル特有の効率性がソレントの魅力である。
しかし、起亜自動車も乗用車(セダン+軽自動車)の販売では低迷している。
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