韓国産「のり」が健康食品などとして海外で人気を高め、輸出が増えている。韓国海洋水産省の資料によると、今年1~5月ののり輸出額は4億3291万ドルに達した。対前年同期(3億2859万ドル)比31.7%増だ。
韓国農水産食品流通公社(aT)の「輸出好調品目動向-のり」によると、のりは菜食やダイエット食品として注目されており、世界的にのりスナックの需要も拡大している。これまでアジア地域で消費が多かったが、最近は環境や社会に配慮した「持続可能な食品」への関心が高い欧州や米州地域でも需要が増加した。
海洋水産省輸出加工振興課の資料によると、今年の海苔の主な輸出国は▽タイ▽日本▽米国▽中国▽ロシア――などだ。タイは昨年1~5月に1986トン輸入し、今年は同期間に2769トンを輸入した。
日本は異常気象と赤潮でのりの生産量が減少し、韓国産の輸入が増加した。昨年1~5月に2555トンを輸入し、今年は2661トンを輸入した。
米国の場合、塩辛くないのりスナックなどが大きな人気を集めている。業界関係者は「のりスナックが米国への輸出量の大部分を占めている」と話した。米国は昨年1~5月に計2117トンを輸入。今年は同期間に2537トンを輸入し、輸入量が20%ほど増えた。
中国は昨年1~5月に3792トンを輸入し、最大の輸入国だったが、今年は同期間に1952トンにとどまった。中国の内需低迷と最近は中国産を活用した商品開発が盛んになり、輸出量が減ったというのが業界関係者の説明だ。
ロシアでものりはおやつや酒のつまみなどとして人気だ。昨年1~5月には1057トン、今年は同期間に1371トンを輸入し、30%ほど輸入量が増加した。
海洋水産省の発表によると、韓国海苔の輸出国は2010年に64カ国だったが昨年は124カ国へと2倍近く増えた。
(c)KOREA WAVE