韓国・ソウル市庁駅近くで1日夜、9人が死亡した交通事故で、現場の様子が映ったブラックボックス映像が公開された。
現場近くを通過した車のドライブレコーダーに記録された映像によると、事故車両は、他の車にいったん追突した後、複数の歩行者がいる駅の12番出口付近に突進した。
情報提供した読者はNEWSISに対し、「私が被害に遭ったかもしれない事故だったので、まだ落ち着かない」と語った。
警察と消防当局によると、事故は1日午後9時27分ごろに発生。ソウル地下鉄2号線市庁駅近くの交差点で、乗用車ジェネシスがBMWやソナタなどの車両に相次いで追突し、駅の出口付近の横断歩道にいた歩行者を襲った。
事故で9人が死亡し、4人が負傷した。当初、死亡者は6人だったが、心停止で移送された3人も病院で死亡判定を受けた。
事故を目撃した40代の男性は「道路から出てきた黒い車が、ブーメランのような形で方向を変えて逆走行した。道に立っていた15人が次々に倒された」と語った。
警察はジェネシスを運転していた男性(68)を現場で検挙した後、病院に移送した。当時、男性は飲酒状態ではなく、「突然急発進した」などと主張している。
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