家庭食の需要増加と健康な朝食として成長した韓国のシリアル市場が、エンデミックによる外部活動の正常化とキッズ需要の減少で下落傾向を見せている。
食品メーカーはシリアルを活用したエネルギーバー、タンパク質バーなど「ニュートリションバー」(nutrition)市場に戦略を転換し、新たな売り上げの原動力にしている。
シリアル市場規模は2021年2248億ウォンから2022年2206億ウォン、昨年2043億ウォンへと減少傾向を見せている。市場シェアは東西食品47.5%、農心ケロッグは41.6%、オリオンは5.7%だ。
一方、シリアルバーの市場規模はニールセンの調査では、2017年504億ウォンで500億ウォン台を突破した後、2019年619億ウォン、2021年765億ウォン、昨年892億ウォン。2年で100億ウォン台以上の成長傾向を見せている。
市場占有率は今年5月時点でオリオンが56.1%で市場をリードしており、東西食品が17.0%、農心ケロッグ9.0%、ロッテウェルフードなどその他17.9%だ。
業界ではシリアルバー市場が来年には1000億ウォン台の市場規模に拡大するという見通しが出ている。
シリアルバーは健康的な食習慣を重視する「BFY」(Better For You)消費トレンドとレジャー人口増加に伴う「スナッキング」(Snacking、簡単な食事)文化と相まって実績牽引の主要カテゴリーに成長している。
2009年に「ドクターユーエネルギーバー」を発売し、国内市場でニュートリションバーカテゴリーを開拓したオリオンの場合、農産物や穀物などを原物そのまま加工して作った「マーケットオーネイチャーオー!」「グラノーラバー」、手軽にたんぱく質を摂取できる「ドクターユーたんぱく質バー」などを発売し、2022年の売り上げ580億ウォンから昨年683億ウォンへ18%上昇した。
東西食品もやはりシリアルコーンフライトを活用した「コーンフライトバー」「ゴールデングラノーラバー」「ポストトンボリグラノーラ」「ポストクリチオ」などのラインナップを拡大し、市場対応に出ている。
農心ケロッグもエネルギーバーKシリーズに続き、プロテインバーKのラインナップを拡大し、市場対応に乗り出している。
特に、今年シリアルバー市場に参入したロッテウェルフードの善戦も目立つ。今年1月に「イージープロテイン」タンパク質バーを発売し、今年上半期だけで約400万個を販売し、50億ウォンの売り上げを記録している。
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