韓国のバナジウムイオンバッテリー(VIB)専門企業「スタンダードエネルギー」が、大田(テジョン)交通公社とともに、都市鉄道分野の省エネと新たな交通手段の充電に向け、VIBエネルギー貯蔵装置(ESS)の開発に乗り出す。
都市鉄道は列車の運行だけでなく空調設備、冷暖房設備、エレベーター、エスカレーターなど多様な設備と装備の運用に多くの電力を使用している。両社は省エネのために料金単価が低い時間帯の電力をESSに充電し、他の時間に放電することを検討。今後、VIB ESSを活用した多様な省エネ方法を模索していく。
電車が駅に到着してブレーキをかける際、前に進もうとする慣性力によってモーターが発電機のように動作して電気が発生する。通常、電車が停車する場合、一時的に直流1600Vの電力が10~30秒間発生する。しかし、バッテリーの問題などからほとんど捨てられている。
電車から発生したこの回生エネルギーを利用するためには、急速に発生する電力をため、これを急速に放電できる性能が要求される。同時に都市鉄道駅舎内に安心して設置するための絶対的な安全性が要求される。
スタンダードエネルギーが独自開発したVIBは、発火の危険がなく、短い時間で充・放電が可能な高い性能を有し、回生エネルギー貯蔵ESSとして最適のバッテリーだ。5万回以上の充・放電にも性能の低下がほとんどないほど寿命が長く、都市鉄道の回生エネルギー活用に適しているという。
スタンダードエネルギーのキム・ブギ代表は「高い出力で運用が可能でありながらも長く使用でき、安全なVIBは都市鉄道の回生エネルギー保存と活用のために最高の方法になるだろう。VIBの優秀な技術力を土台に都市鉄道の回生エネルギーなど、この間ESS分野で解決できなかった多様な課題にソリューションを提示する」と抱負を述べた。
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