韓国のソフトウエア開発会社「ESTsoft」は27日、日本のタレント、野々村真さんをモデルにした対話型AIヒューマン「AI真」を製作し、シニアケア実証実験を始めると明らかにした。
AI真の製作や実証実験にはESTsoftのほか、業務協定を締結したLLM応用サービス企業「スパイラルAI」、野々村真さんの所属事務所「スターダストプロモーション」など各分野の専門企業計10社が参加する。このうちAI技術支援はESTsoftとスパイラルAIが担当する。
今回のプロジェクトは、日本の高齢社会で発生する看護や高齢者施設の人材確保問題をAIヒューマンの導入で解決するために始まった。AIヒューマンを活用して高齢者の認知機能の改善を支援し、関連サービスの満足度を高める狙いだ。
実証実験のモデルは、多様な番組に出演し、高齢者にもおなじみの野々村さんが選ばれた。ESTsoftが韓国でAIヒューマンを活用したシニアケア事業のために、歌手テ・ジナさんのIP(知的財産権)を活用したのと同じだ。
実証実験は施設内でのAIヒューマンの活用に重点を置いて進められ、2025年の商用化を目指す。ESTsoftは実証実験の核心であるAIヒューマンの製作を担当する。現在、AI真の初期モデルの製作を終え、現場で必要な追加作業を準備している。
ESTsoftAI事業本部のピョン・ゲプン常務は「韓国内のシニアケア市場で効用性を立証しながら拡大したAIヒューマンビジネスモデルに関心が非常に高まっている。日本での商用化のために積極的に協力していく」と説明した。
また、同社のチョン・サンウォン代表は「今回の実証実験で韓国より約6倍大きい日本のシニアケア市場への進出が可視化された。今後も強化してきたグローバルネットワークを積極的に活用し、より攻撃的に海外市場を攻略していく」と述べた。
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