韓国大邱(テグ)市中区のチキン店で今月13日、閉店間際に区役所職員の男性4人が来店し、酒を飲み始めた。うち1人が2度にわたり、飲んでいたビールを床にぶちまけて、店を汚した。
店主の妻が、客が滑ってけがをしないか心配し、床を拭くと、男性らは妻に向かって「ビールをこぼすことだってある。床を片付けることがそんなに大変なのか」と大声を張り上げたうえ「俺は区役所職員だ。商売をできなくしてやる」と威嚇した。
この一件が明らかになって区役所内に波紋が広がり、区庁長が謝罪する事態に発展した。
問題はもう一つある。
区庁長の謝罪の前日、職員のうち3人が被害を受けたチキン店を訪問し、店主夫婦に謝罪した時のことだ。
うち1人は腰に手を当てて夫婦を威嚇するようなしぐさを見せ、もう1人は腕を組んで突っ立っており、とても真摯に謝罪しているように見えなかった。
店主は「姿勢だけでなく、ヘラヘラしていた。誰かの指示で謝らされているようだった」という印象を受けた。夫婦は「酒に酔った人を見ると、あの時の公務員の目つきを思い出す」とトラウマがひどくなり、店を畳むことにしたという。
こうした顛末が今月21日、チャンネルAによって報じられると、ネットユーザーから「実名公開すべきだ」「盗人たけだけしい」「公務員たちもクビにすべきだ」などの怒りの声が上がった。
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