韓国の元ゴルファー、パク・セリ氏(パク・セリ希望財団理事長)から私文書偽造の疑いで警察に告訴された父パク・ジュンチョル氏が、書類上だけで30億ウォン(1ウォン=約0.11円)以上の借金をしていたことがわかった。親の借金を代わりに返済することも贈与に該当し、パク・セリ氏が贈与税「爆弾」を受ける可能性があるという分析が出ている。
MONEYTODAYが入手した不動産登記簿謄本によると、親子が50%ずつ持分を共同保有した土地は2001年から仮差し押さえが設定された。2012年を基準に該当土地に対する差し押さえと仮差し押さえ請求金額は23億9700万ウォン余りに達する。
パク・セリ氏はこれまでパク・ジュンチョル氏の債務を代わりに解決してきた。2012年9月、登記簿謄本に設定された差し押さえ・仮差し押さえ登記が全て抹消されたのだ。だが、また別の仮差し押さえが入り、パク・セリ氏は2016年7月、パク・ジュンチョル氏の債務と利子10億ウォンを追加で返済するかわりに、こうした土地持分50%を全て買収した。
パク・セリ氏は18日の記者会見で「2016年に競売が入ってきて、急いで父親の債務を返済して持分を買った。引退後、父親の債務問題は一つを解決すれば、次の債務問題が生じることの繰り返しだった」と話した。
記者会見後、パク・セリ氏が父親の借金を代わりに清算したものについて、贈与税を払わなければならないという分析が出た。
ある税理士は「親に住宅・自動車をプレゼントしたり債務を返済したりすること、全て贈与税の課税対象となる。パク・セリ氏が父親の借金を代わりに返す行為は原則的には税金を父親が払わなければならないが、父親が税金を払う能力がなければ子どもに贈与税が発生する」と話した。そのうえで「もし報道通り、パク・セリ氏が父親の借金を10年間で100億ウォン程度を代わりに返したとすれば、贈与税最高税率である50%と各種加算税などを合わせて、少なくとも50億ウォン以上に達する贈与税“爆弾”を受けることになる」と指摘した。
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