「ポップアップ聖地」ソウル市城東区聖水洞(ソンドング・ソンスドン)に設けられた「料理するオステリア」ポップアップストア。今月12日午後2時ころ、店内に入るとピザを焼く匂いが広がった。イタリアの小都市の小さな食堂を思わせる木製インテリアや、赤を基調としたテーブルクロスで異国的な雰囲気を醸し出している。
最も目を引いたのが料理のメニューだった。聖水洞にあるレストランではなかなか見られない価格帯が書かれていた。ピザ5990ウォン(1ウォン=約0.11円)、ラビオリ3990ウォン、パスタ3990ウォン、サラダ3990ウォンと、すべてのメインメニューは6000ウォン以下。ミールキット製品と同じ値段で販売されている。ワインもマートで販売する価格で販売され、グラスワインは3000ウォンで、メインメニューに気軽に追加注文できるように設定されている。
ロッテマートは先月30日から26日までの1カ月間、トゥクソム駅近くに「料理するオステリア」ポップアップストアを運営している。「料理するオステリア」では「料理するマルゲリータピザ」「料理するバジルフェストパスタ」を含め10種のイタリア式「料理する」PB商品を提供している。
ロッテマートは今回のポップアップストアを通じて若い世代に料理をするブランドを知らせるだけでなく、料理する商品の品質を評価してもらいたい」と話した。ロッテマートはZ世代(1990年代中盤~2000年代前半生まれ)とアルファ世代(2010年以後の生まれ)が10年後に未来の消費力を発揮するコアな顧客世代と見て、取り込みに力を注いでいる。
カンサンロッテマート・スーパーブランド戦略チームの担当者は「若い世代を対象に料理するブランドを知らせるために若者たちの聖地『聖水洞』に今回のポップアップストアを企画した。イタリアで製造して直輸入した料理をリーズナブルな価格で味わえるのが特徴」と説明した。
ロッテマートは今回のポップアップで料理をして、PB商品10種を顧客が味わえるように注文後すぐに作って提供する。ミールキットをフライパンやオーブンを使ってすぐに作るため、料理が出てくる時間も10分以内と短い。
「料理するオステリア」は1日平均200件以上の注文があるほど大きな人気を集めている。2022年に開催した「LANメンシオン」「マーブルナイン」ポップアップストアの1日平均訪問客数と比較すると2倍以上多い。
職場の昼休みである正午と1時の間には空席がないほど、トゥクソム駅近くの多くの会社員たちが昼食に訪れる。城東区で事務職として勤務する20代女性は「最近、昼食1食の値段が1万ウォンを軽く超えるほど高くなったが、ここはメニュー1点で5000ウォン台にもならない。気軽に食べられる。特に洋食は、近くの洋食屋と量が同じくらいなのに値段は半分以下。とても満足している」と話した。
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