今年に入って韓国を訪れる外国人観光客が月平均100万人を上回り、新型コロナウイルスのパンデミック以前の水準まで回復傾向を示した。
そんな中で、国内ファッション・ビューティーブランドに対する関心が高まっている。特にCJオリーブヤング、ムシンサ、ダイソーなどいわゆる「オル・ム・ダ」などの存在感が高まり、商圏としてのソウル・明洞の再び浮上している。
オリーブヤングによると、今年第1四半期の明洞商圏の売り上げは前年比101%伸びた。6月1日時点で明洞商圏にはオリーブヤング売り場が5カ所ある。
そのうち、昨年11月にオープンした明洞タウンの外国人売り上げ割合は90%に達する。明洞タウンでは1日5000人の訪問客が買い物をする。この店舗だけで10秒に1人の割合で外国人顧客がK-ビューティー商品を購入するわけだ。「オールヤングセール」期間には売り上げが2倍以上増加する。
ムシンサも3月末にオープンした「ムシンサスタンダード明洞」売り場の外国人顧客売り上げ(タックスフリー)割合は5月には45%だった。オープン直後の3月までは30.7%だったが、2カ月で外国人の売り上げが1.5倍伸びている
ダイソーも「K-ビューティー」の恩恵を受けている。今年第1四半期、ダイソーの全国店舗で海外カード決済の売り上げ増加率は前年同期比76%増加した。特に、ダイソー明洞店は昨年3月のオープン以来、外国人観光客が50%以上急増した。
このように明洞商圏は回復傾向が目立ち「商圏1番地」の座を取り戻しつつある。韓国不動産院によると、今年第1四半期のソウルの小規模商店街の空室率は5.7%で、昨年初めの6.3%より0.6ポイント減少した。
新型コロナウイルス感染症の大流行期間だった2022年初め、明洞の小規模商店街の空室率は42.1%に達したが、昨年末19.7%と半分ほどに減少した。今年第1四半期には外国人観光需要の回復で空室率が1.8%まで急減した。
明洞商圏の回復には外国人観光客の役割が大きいようだ。韓国観光公社によると、今年1~4月の訪韓海外観光客数は約487万人で、前年同期の260万人より約87%増えた。月平均で計算してみても、毎月100万人以上が韓国を訪れている。
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