ソウル中央地裁はこのほど、オーストラリアの市民権があると偽って結婚を持ち掛け、約1億ウォン(約1150万円り)をだまし取ったとして詐欺罪に問われた被告の男性(69)に懲役1年6月を言い渡した。
判決によると、被告は2009年、オンラインカフェでオーストラリアのブリスベンに住んでいた女性(当時54歳)と知り合った。ソウルで女性と会い、「私はオーストラリアの市民権がある。オーストラリアで結婚し、永住しよう」と持ち掛けた。
その8日後、2人はオーストラリアに渡航し、被告の居住地で同居を始めた。この過程で被告は婚姻届と永住権申請などの名目で計1億4000万ウォン(約1600万円)をだまし取ったとされる。
被告は公判で否認したが、地裁は2011年に被害者が被告を相手に起こした損害賠償請求訴訟で一部勝訴した判決が確定していることなどから、主張を認めなかった。
地裁は「民事訴訟の判決で確定した事実に拘束されるわけではないが、特別な事情がない限り有力な証拠になりうる」と判示。「被告の主張ではそれを覆すことはできない」と結論付けた。
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