韓国のブランド品プラットフォーム業界が厳しい状況に直面している。売り上げ、収益性の鈍化が投資誘致失敗につながり、構造調整または事業終了まで直面した。新型コロナウイルス特需が終わったうえ、景気低迷の中で消費心理が萎縮した影響まで受けている。
マストイット(MUST IT)は約2カ月前、職員を対象に希望退職を受けるなど、構造調整に突入した。創立以来初めての希望退職で職員の半分以上を減らす強力な構造調整だ。会社は1か月分の慰労金を支払うことにした。
2011年に創業した第1世代名品プラットフォームのマストイットは「マー・ト・バル」(マストイット・トレンビー・バラン)と呼ばれ、業界の長兄に選ばれた。だが、2021年以後に赤字が続くや構造調整を断行したと見られる。
マストイットは昨年、購入から2年でソウル市江南区(カンナムグ)所在の狎鴎亭(アプクジョン)社屋を売却した。マストイットはこれまで投資団の圧迫を受けてきたという。不景気の中、投資誘致に失敗すると、構造調整に乗り出したのだ。
業界4位のキャッチファッション(CATCHFASHION)は今年3月、事実上営業を終了した。同社はホームページ公示事項を通じて「やむをえない経営上の事情でサービス運営停止を決めた」と告知した。
キャッチファッションも投資誘致に失敗し、資金難に耐えられずサービスを終了した。キャッチ・ファッションは事業開始以来、一度も黒字を出していない。2022年の売り上げ40億ウォン、営業赤字69億ウォンを記録した。純損失は67億ウォンだった。
ブランド品プラットフォーム業界の否定的な状況は、エンデミック以後、ブランド品需要が減ったうえに、業界競争が激しくなったためだ。コロナ期間中にブランド品の消費が増えると、これらの企業はキム・ヘス、チョ・インソンら大型スターを起用するなど「出血」競争を繰り広げた。その後、ジェンテ、シークなどの後発走者が躍進し、競争が激化した。
グローバルブランドプラットフォームであるパペッチの買収も業界の困難を加重させた。パペッチは昨年末、クーパンに買収された。
業界関係者は「世界1位の名品プラットフォーム企業のパペチが買収され、名品プラットフォーム市場に悲観的な雰囲気が造成された」として「これに投資回収の動きも続き業界経営難が深刻化した」と話した。
一方、ブランド品プラットフォーム業界が揺らぎ、トレンビー、バランに対する懸念の見方もある。昨年、トレンビーとバランの営業損失はそれぞれ32億ウォンと100億ウォンだった。前年比70%以上損失額が減ったにもかかわらず、不確実な業況が懸念要素に挙げられる。
トレンビーは中古ブランド事業、バランは海外事業に力を入れ、収益性の改善に努める。
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