韓国LG電子が米ミシガン州デトロイトで来月5~6日に開かれる自動車技術展示会「オートテックデトロイト」に初めて参加する。同社は電装事業に力を入れており、ソフトウェア中心車両(SDV)技術を紹介する。
オートテックは、自動車業界の主要イベントの一つで、3000人以上の自動車業界の関係者が参加する。今年はSDVと電動化、連結性(connectivity)など、最新の自動車技術をテーマに開かれる。
LG電子はSDVをテーマにコンファレンスを開き、自社のSDVソリューションである「アルファウェア」(LGαWare)を発表する。
アルファウェアはLG電子の電装事業を担当しているVS事業本部が今年初め、米ラスベガスで開かれたCES2024で公開したSDVソリューションで、▽車両ソフトウェアモジュールである「ベースウェア」▽開発者用ソリューションである「オプスウェア」▽車両用エンターテインメントソリューションである「プレイウェア」▽増強現実(AR)・混合現実(MR)技術などを活用したヒューマン-マシンインターフェースソリューションである「メタウェア」――で構成される。
アルファウェアを中心に車両を「車輪のついた生活空間」にするという構想だ。
LG電子がオートテックに参加したのは、自動車部品を越えて車両用ソフトウェアソリューションにも力を入れるという戦略とみられる。自動車の電動化と自動運転技術の発展により、SDV市場が急成長すると予想されるからである。
市場調査会社IDTechExによると、SDVや人工知能(AI)自動車市場の規模は2034年に7000億ドルに達すると予想される。車内連結性の強化とサブスクリプションモデルに対する消費者志向の高まりにより、SDV市場は2034年まで年平均34%の成長が見込まれる。
LG電子は電装事業への投資も拡大している。今年のVS事業部の設備投資計画は1兆970億ウォンで、全社の設備投資計画(4兆3845億ウォン)のうち25%に達する。主力事業部のH&A(家電)事業部の設備投資規模(1兆1048億ウォン)に匹敵する。LG電子VS事業部は今年第1四半期、1769億ウォンの設備投資を執行した。
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