物価高の余波を受けて観光客が減少している韓国・済州(済州)の観光業界と外食業界が相次ぐ「脂身だらけのサムギョプサル」へのクレーム騒ぎに戦々恐々としている。
済州観光協会の関係者は「食堂は昨年のぼったくり騒ぎに続き、今回のことで困惑している。客からの抗議が頻繁にあり、商売が難しくなっている」と訴えた。
一部の客が脂身騒ぎ以前は正常に販売していた水準の肉まで「脂身が多い」と問題視するケースも散見されるという。
行政当局も信頼回復に躍起だ。西帰浦市は観光地周辺の豚肉飲食店70カ所あまりを巡回し、農林畜産食品省の品質管理マニュアルを順守するよう要請。外食業関連団体にも同じ内容の書面を送った。
市関係者は「食堂に行くと『悔しい』と言って肉を取り出して私たちに見せる店もあった。大部分の食堂はまっとうに商売しているし、今後もマニュアルに従うと言っている」と話した。
今年、済州を訪れた韓国人観光客は7日現在406万6387人で、昨年に比べて8.2%減少した。
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