韓国で昨年、教師らが保護者によって教権(教員の教育する権利)を侵害される事例が前年比で増加した、という教員団体による調査結果が出た。10件のうち4件は児童虐待の通報に関連することだった。
韓国教員団体総連合会(以下教総)は8日、「2023年度教権保護や教職相談活動実績報告書」を発表した。それによると、昨年教総に受け付けられた保護者による教育権侵害は251件で、2022年の241件より10件増えた。
昨年7月にソウルの小学校で教師の死亡事件があって以降の下半期は、保護者による教権侵害事件は80件で、1年前の同期間(139件)に比べて急減したが、上半期だけで171件で前年比で69件急増した。
保護者による教権侵害の中で、最も多い原因としては「児童虐待申告」関連で、4割を占めた。昨年、教総に教師が訴訟費支援を要請した179件のうち、児童虐待を理由に訴訟を起こされたケースが86件あった。
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