異常気象で平年より、韓国で早くも暑さが訪れ、招かざる客の蚊がすでに猛威を振るっている。
ソウル開かれたデータ広場によると、4月のソウル市水辺地域の蚊指数は54.7、住居地は24.3で、前年同期比それぞれ52.3%、51.3%も増加した。
蚊指数は蚊の発生状況を示すもので、蚊の活動性がわかる。4月の平均気温が16.3度で、昨年同期より2.5度高かったが、このような高温で蚊がより早く活動を始めたのだ。
高神(コシン)大学保健環境学部のイ・ドンギュ教授は「蚊は外部の気温によって体温が変わるが、気温が上がると活発になり、下がると鈍くなる。例年より早く暑くなり、蚊の活動が早まった。例年は10月末が過ぎれば蚊が少なくなったが、最近は地球温暖化の影響で11月末まで飛び回る。今年もそうだろう」と予想した。
蚊の早い登場に、SNSには早くも退治法が書き込まれている。その中の一つが「水正果(スジョングァ:韓国の伝統飲料)飲むこと」だ。エックス(旧ツイッター)には「水正果をたくさん飲めば蚊に刺されないという話がある」という投稿が多数ある。
だが、半分は正しく、半分は間違っている。水正果に含まれているシナモンが蚊を追い払うのに効果があるのは事実だが、摂取するのではなく、体に塗るべきだというのが専門家の説明だ。
イ・ドンギュ氏は「シナモンを水やアルコールに溶かして肌にかけたり塗ったりすると、蚊が近づかないのが事実。だが飲んでも何の効果もない」と指摘する。また「シナモン以外にもユーカリオイルやレモンオイルも蚊を追い払うのに効果がある」としている。
玉ねぎの皮を乾かしてかけておけば蚊が来ないといわれるが、検証されたことはないそうだ。
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