韓国コンビニのCUに入店し、最初に目に入るのはPB(自社ブランド)商品「お得なアイテムシリーズ」だ。
超低価格戦略とともに、力を入れているのが目に入りやすい「ゴールデンゾーン」(Golden Zone)に商品を陳列する「ゴールデンゾーン」陳列戦略だ。これによって、CUのアイテムシリーズは先月末基準で累積販売量3000万個を突破した。
流通業界で商品陳列は売り上げを左右するカギとなる。同じ製品でも、商品陳列位置によって売り上げが最大4倍まで変わる。
最も目立つ陳列場所の「ゴールデンゾーン」とは、成人が売り場の前にまっすぐ立った時に目の高さにある場所で、手で商品をつかみやすい特性がある。床から120~160㎝の高さの陳列空間だ。
逆に、子ども用ゼリーやキャンディーのような商品は、子どもの目線に合わせる必要があり、ゴールデンゾーンよりかなり低い場所に置くのが通例だ。
待機するレジ売り場付近も主要なゴールデンゾーンと言える。業界では入り口、レジ、消費者が最初に向き合う場所の3つの空間を「ゴールデントライアングル」と呼んでいる。
通常、業界では、新商品や主力商品をゴールデンゾーンに配置することが多い。GS25はYOUUS、セブンイレブンは自社PB商品を主にゴールデンゾーンに配置している。全国のイーマート店舗の入り口には、自社PB商品がショップインショップ形式で集中的に並んでいる。
一方で、セウカンや辛ラーメンなどのロングセラーは、逆に陳列台の一番下に配置されることもある。すぐに目に入らなくても、商品を購入したいと考える消費者が進んで時間をかけて探す商品であるためだ。
ロッテマートは2008年から、店舗陳列プログラムを使い、最適な商品を選定して陳列している。顧客が購入した商品データを分析し、関連購買率が高い商品をすぐ隣に陳列する方法だ。ホームプラスもCDT(Customer Decision Tree)技術を活用して商品の陳列を運営している。
流通業界関係者は「商品の陳列位置によって売り上げが少なくとも20〜30%、最大で200〜300%もの差が出る。自社商品や主力商品を主にゴールデンゾーンに配置する」と語っている。
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