ソウル地下鉄の車内で日本人観光客のスーツケースを持ち去った占有離脱物横領の容疑で、ソウル警察庁・地下鉄警察隊は4月26日、50代男性を摘発した。カバンの中に入っていた現金3000万ウォン(約330万円)と日本円50万7000円の全額を回収した。
調べによると、容疑者は4月14日午前6時22分ごろ、地下鉄1号線楊州駅付近で、観光中の日本人男性のスーツケースを持ち去り、現金を取った疑いが持たれている。日本人男性から「韓国ウォンと日本円が入ったスーツケースをどこかで紛失した」との通報を受け、現地警察が捜査を進めていた。
警察は1号線鍾路3街駅から東豆川駅までの約30カ所の防犯カメラ80台余りの映像を分析した結果、日本人男性は光云大(クァンウンデ)駅でスーツケースを置いたまま、地下鉄から下車したことが確認された。この男性と同じ電車に乗っていた容疑者は、楊州駅に到着すると、男性のスーツケースを持って下車した。
警察の調べに対し、容疑者は「ペンチを使ってスーツケースの錠を外し、現金などを取り出した」と供述したという。
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