韓国でアイフォン利用者が毎月最も多い移動通信料金、機器分割金を支出していることがわかった。韓国の国民8割がサムスン電子のギャラクシーフォンを利用するなか、女性・低年齢層・未婚・中位所得以上の世帯でアップルの使用率が比較的高かった。
情報通信政策研究院(KISDI)は最近、こうした内容を骨子とした「携帯用電子機器ブランド選択に関する探求」報告書を出した。これは2016~23年の韓国メディアパネル調査のアンケートに毎年回答した4270人に対する分析だ。
KISDIの調査の結果、サムスン電子とLGを合わせたスマートフォン利用率が90%前後を占めた。サムスン電子は年平均2%の緩やかな増加傾向を見せ、2022年86%で最高点に到達した。半面、LGは占有率が26%急減し、アップルは23%急増した。2021年、LGがスマートフォン市場から撤退し、LGとアップルのシェア順位が変わり、その後、LGのシェアは2%レベルに落ちた。
韓国では人口統計学的特性によってスマートフォンブランド別利用率が違った。共通しているのはサムスン電子のシェアが最も高く、個人特性によってLGとアップルのシェアが2、3位を争った。
女性が相対的にLGとアップルの利用率が男性より高く、年齢が低いほどアップルのシェアが高かった。実際、40代以上のアップル使用率は2%レベルだったが、20~30代は15.7%、20歳未満は22.7%だった。
また、未婚者の回答者のアップル利用率(17.8%)が既婚者(3%)の6倍に達した。世帯所得別に見ると、中位所得以上の世帯構成員のアップル利用率(11.2%)が中位所得未満世帯(5.5%)の2倍レベルだった。
利用するスマートフォンブランドによって移動通信サービスに毎月支出する金額も違った。月平均移動通信料金と端末の分割払い金ともにアップル利用者が最も高く、サムスン、LG、その他ブランドが後に続いた。アップルの利用者は月平均5万3100ウォン(1ウォン=約0.11円)の移動通信料金と1万3600ウォンの端末分割払い金を出していた。サムスン電子の場合、それぞれ4万8800ウォンと8700ウォンだった。
これに対して、KISDIは「通信料金と端末分割金は契約方式によりさまざまな金額になるので断定することは難しいが、所得とアップル利用率との関連性と接点がある可能性がある」と診断した。
また、アップル利用者は音声とデータを無制限に利用する割合がそれぞれ72.7%、46.5%で、他のブランドに比べて最も高かった。これもまた、毎月の移動通信料金の支出を高める理由になったものと見られる。
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