韓国警察庁が警察内部の各種不正行為に対する取り締まりに乗り出した。泥酔して殴り合うなど品格を落とす事件が絶えず、警察署長をはじめとする指揮官の悩みが深まっているためだ。
ソウル警察庁は先月、管内警察に「過度な飲酒を自制してほしい」と指示した。ソウル庁機動団所属の警衛が酒に酔って市民に暴行を加えるなど品位維持義務違反が続出していることを受けた措置だった。
しかし「私生活なのでどうしようもない」という声も上がる。ある警察官は「私生活にまで上司が介入できるのか」と話し、別の管理者級警察官は「注意される側が違反者の予備軍扱いされたと感じ、反発する恐れがある」と憂慮した。
国家公務員法第63条は「公務員は職務の内外を問わず、その品位が損傷する行為をしてはならない」と明示。私生活でも品位を守るよう求めている。
ある警察署長は「公務員には一般市民より高い品位維持義務が課されているが、今の時代に合うのか。本当に困っている」と打ち明けた。
東国(トングク)大警察司法大学のクァク・デギョン教授は「警察官は高い道徳性が要求される。組織次元で絶対に不正はいけないという強力なメッセージを出すなど組織文化を確立する次元での対応も必要だろう」と提言した。
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